マスツーとは

ツーリング画像

マスツーとは mass touring の略で、mass(集団、多数等の意味)でのツーリングの事を指します。
※マスツーの明確な決まりはありません。グループによって細かい部分で違いがあると思います。

千鳥走行


教習所でバイクは中央より左側を走れと習ったと思いますが、マスツーリングは右、左、右とジグザグに並び走行します。 (最後尾の人だけは真ん中に位置すると先導から確認しやすいです)

・一列縦隊だと隊列が長くなってしまう。
・一列縦隊より視認性が良い。
・ブレーキングが遅れても前の車両に追突しにくい。


千鳥走行から一列縦隊に変える時


①:急カーブ、峠道、道幅の狭い道路を走行するときは車線の端を走っていると危険なので一列縦隊で車線の中央寄りを走行しましょう。


②:右左折する車両や路上駐車等を避けるとき

・BはAを先に進ませてあげる
※AはBが譲ってくれるか確認する(Bがよそ見をしてるかもしれませんよ~)
・DはCを先に進ませてあげる

・CはBを先に進ませてあげる

信号待ちや料金所では二列で並び隊列を短くしましょう



ETCレーンの無い料金所の通過方法は
1、料金所手前の安全なスペースで一時集結し、人数確認。
2、車が途切れたら料金所に移動し二列に並ぶ。
3、予め全員から預かったお金を先導がまとめて支払う。

メンバー内での追い越しについて


初心者の方は急に追い越されると驚いてハンドル操作を誤る可能性もあるので、追い越す際は、なるべく追い越す側と追い越される側の意思の疎通を行ってから追い越す(これが最も好ましい)か、安全マージンを多めにとって追い越しをしてください。

初心者の方へ


何をもって”初心者”とするか難しいですが、いくつか例を挙げてみます。

①前の人が追い越しをした時に、つられて一緒に追い越しをしてしまう。
例:走行中に前の車が道を譲ってくれる時があります。車が左側に停止して譲ってくれた場合は良いのですが、車が徐行しながら譲ってくれた場合は我々のバイク、2~3台は安全に抜かせても4台目、5台目のバイクが抜こうとする時にはコーナーに差し掛かっていたり、対向車が来ていたりする事がよくあります。追い越しをする時は必ず先を見渡せる場所、かつ、自分自身でしっかり安全確認をしてから追い越して下さい。

②前の人と同じスピードでコーナーに突っ込み曲がりきれない、止まれない。

③基本的に分岐では待ちますが、一見ではどちらが本線か分からないような道もあります。違う道へ進んでしまった時に1人で合流場所まで行けない、または1人で自宅まで帰れない。

この様な方は自分は”初心者”だという気持ちを忘れずに十分に注意して走行してください。(ベテランの方も初心忘れるべからずですが)

私の企画するツーリングでは初心者の方でも歓迎です。
但し①と②は最悪の場合、命を落とす危険性もあります。
③については、道の不安な方にメールアドレスや携帯の電話番号を事前に知らせておく等、仲間のフォローで対処できますが、①と②の危険回避は例え初心者であっても、自分自身でやってもらう以外、方法はありません。
必ず ”焦らずに” ”安全に” ”自分のペースで” 走行してください。
”自分にはこのペースは速いなと感じたら”後ろのライダーに合図を送ってドンドン先に行かせる事。無理して普段より速いペースで走行しないように。

隊列が分断されたとき


信号、交差点の右左折、峠道等で「ついて行かないと道が分からないから・・・」と無理してついて来ようとする方がいますが、危険なので止めて下さい。
と言うよりも、多人数のマスツーでは分断されて当然、それくらいで丁度良いと思ってください。

・あまり多くの台数でかたまりすぎると交通の妨げになる事がある。
・無理にまとまろうとする事で無理な追い越しや黄色信号の無視などの行為を助長し危険である。

後続が来ないのに勝手に曲がったりしません。必ず先で待っています。
万が一、はぐれたとしても、携帯電話で連絡が取れますので、分断される事をあまり心配しないでください。

タイヤの温め方


タイヤを温めようと蛇行運転(ローリング)をする方が居ますが殆ど意味がありません。むしろ、それは危険です。
以下リンク先参照
http://www.enjoy-bike.com/
http://www.naps-jp.com/web/gsm/preparation/knowledge.html

膝、アンダーカウル、ステップなどを擦るような走行をされる方には意図的にタイヤを暖める必要も出てくるでしょうが、暖かい季節でのマスツーの走行スピードで意図的にタイヤを温めようとする行為は、まったく必要無いと言って良いと思います。
バイクが集団で走行するだけで、まわりに威圧的な印象を与えてしまう事も多々あります。これに蛇行運転(ローリング)も加われば、もう暴走族と代わりはありません。
蛇行運転はお止め下さい。

※寒い時期、家から出発する時や休憩後の再出発時はタイヤが冷えています。十分に注意して(雪の上を走っているようなイメージで)走行してください。高速SAの出口(コーナー)での転倒事故がとても多いので要注意!

最後に・・・


マスツーのスタイルに正解は無いのだと思います。
集団での千鳥走行を楽しみにしている人、基本的にフリー走行が良いけど休憩ポイントで話し相手が欲しい人、道を覚えたい人、マスツーに期待するものは参加者によって違うのだから。
ただ一つだけ正解があるとすれば「ツーリングを楽しみ、無事に帰宅すること」でしょうか。


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